「九条の会・わかやま」 519号 発行(2025年02月26日付)

 519号が2月26日付で発行されました。1面は、第11回「平和コンサート」開催 和歌山市ひがし9条の会、第128回「ランチタイムデモ」実施、九条噺、2面は、日本国憲法が目指す平和国家を実現しよう 平和憲法を生かした外交こそ日本の役割 「九条の会・わかやま」事務局・田畑安敏、 わかやま9条の碑のイメージ、「福祉バスでめぐる平和の思想を学ぶ旅」を開催 和歌山障害者・患者九条の会、ブックレット紹介 『石破政権の「戦争する国づくり改憲」と対決する』  です。
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[本文から]

第11回「平和コンサート」開催
和歌山市ひがし9条の会




 「和歌山市ひがし9条の会」は2月23日(日)、和歌山市・東部コミュニティセンターで第11回平和コンサートを開催しました。実は、コロナ禍で直前に中止となった第8回というのがあるので、今回は実質の第10回でした。これまでで一番多い、約100人が集いました。
 一番手は、ゴスペルチーム「Orange Soul Connection(オレンジ ソウル コネクション)」のみなさん。パワフルな歌声で会場は大盛り上がりでした。二番手の柳泰弘さんは、南米のフォルクローレの楽器のいろいろを説明しながら演奏してくださいました。すてきな音色にうっとりしたり、鼻笛の演奏にびっくりしたり、楽しいステージでした。いずれも戦争中には表立って演奏することも聞くこともできない音楽で、平和とその基になっている憲法9条の大切さも合わせて感じた時間でした。休憩をはさみ、恒例の「みんなで歌いましょう」のコーナーでは、うたごえオールスターズの伴奏陣に柳さんのマンドリンも加わり、リクエスト曲も取り入れながらみんなで大合唱、ゴスペルのみなさんも盛り上げてくださいました。
 出演者も客席も一体になってたいへん楽しい時間を過ごし、実質第10回にふさわしいコンサートになりました。(会の日野のぞみさんより)



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第128回「ランチタイムデモ」実施



 まだまだ寒さ厳しい2月21日、128回目の「憲法の破壊を許さないランチタイムデモ」(呼びかけ:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)が開かれ、50人の市民が参加しました。
 従来、呼びかけ団体の弁護士が交替でコーラーを務めてきましたが、今回から、各回の準備は(コーラーを含め)協力団体の輪番制で実施することとなり、今回は「和歌山県地方労組合評議会(県地評)」&「憲法九条を守るわかやま県民の会」の担当で、コーラーも同会で務めました。また、今後の開催頻度も、従来の「毎月」から「隔月の偶数月(但し8月は休み)」ということで、当面実施していくことになりました。年内の予定は以下のとおりです。
第129回 2025年 4月17日(木)
第130回 2025年 6月26日(木)
第131回 2025年10月21日(火)
第132回 2025年12月 8日(月)



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【九条噺】

 和歌山でも「9条碑」を建立する活動が始まった▼「9条碑」が初めて建立されたのは1985年5月3日。親泊康晴・那覇市長(当時)の就任最初の事業だそうだ。市長は政治信条の中心に日本国憲法を据えており、それを内外に示すための碑だったようだ。今沖縄県には「9条碑」が6基建立されている▼筆者も沖縄を旅した時、読谷村座喜味と南風原町喜屋武の碑を見学した。今全国に40基が建立されているという。和歌山が何番目かは分からないが、全国全ての市町村に建立されることを期待したい▼「9条碑」だから憲法9条の条文を刻するのは当然だが、前文の「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」なども刻みたいところだが、文字数から無理だろう▼ところで、和歌山県日高郡のみなべ「九条の会」は、町内に3m×1mぐらい看板を8枚設置している。9条の条文や、子供の顔の絵とともに「憲法9条を守ろう。戦争はいらない」などもある。碑ではなく看板なので補修が大変だそうだが、これは「9条碑」と同じものだと思う▼多くの国民が碑や看板から9条を守ろうとしっかり考えてくれることを期待したい。(南)

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日本国憲法が目指す平和国家を実現しよう
平和憲法を生かした外交こそ日本の役割
「九条の会・わかやま」事務局・田畑安敏


 私が勤務する介護施設も加盟する全日本民主医療機関連合会が1月に発表した活動方針は、情勢の項で「欧州各国で政権党の苦戦、自国第一主義、反移民・難民を掲げる右派政党の台頭が見られます。その背景には、紛争などで国を追われる人びとの急増や各国庶民の生活苦、貧困の拡大などがあり、グローバル資本主義をコントロールすることが困難になってきている証左とも言えます。アメリカでの第二次トランプ政権誕生も同様の文脈から捉えることができるでしょう」と記述しています。以下、「日本においても、……」と続くのですが、私自身、いのち・平和が脅かされる今日の深刻な世界の状況には悶々となります。
 2025年元旦の社説、読売新聞は、「平和と民主主義を立て直すとき 協調の理念を掲げ日本が先頭に」との見出し、毎日新聞は、「戦後80年 混迷する世界と日本 『人道第一の』秩序構築を」と掲げました。読売の社説は、3つの危機(「平和の危機」「民主主義の危機」「自由の危機」)を挙げ、「自国第一をめざすにしても、他国との協調が必要なのだ。日本国憲法前文は、『いずれの国家も、自国のことのみに専念してはならない』と謳っている。理想の表明のように聞こえるが、実は極めて現実的なことである。この理念を実際に体現してきた日本こそ、国際協調を訴える行動の先頭に立つにふさわしい」と書き、毎日の社説は、「戦後80年間、平和国家として不戦を貫いてきた日本は秩序作りで役割を果たすべきだ。いま、日本に求められているのは、『自国第一』が幅を利かせる世界を『人道第一』へと軌道修正する外交努力である」と書いています。
 「北海道パレスチナ医療奉仕団」団長・医師の猫塚義夫さんは、団の活動の指針は日本国憲法前文でうたう平和的生存権にあるといい、「私たちは今、世界史的に大事な時代に生きていると思います。武力を否定し、世界の人々の平和的生存権を確認した憲法を持つ国に生きる者として、黙ってみているわけにはいきません」と語っています。(全国革新懇ニュース、2024年10月号)
 以上の主張はいずれも、平和のために今こそ日本は、日本国憲法を生かして、国際社会の中で武力ではなく外交対話で積極的役割を果たすべきとの提起でしょう。平和憲法を蔑ろにして、軍備増強をすすめる日本政府の政策転換が必要です。

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わかやま9条の碑のイメージ



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「福祉バスでめぐる平和の思想を学ぶ旅」を開催
和歌山障害者・患者九条の会


 和歌山障害者・患者九条の会は2月9日、和歌山県福祉バスで紀の川市の「青洲の里」を訪ねました。参加者は有田市、橋本市からも含め総勢24名。2月に入って例年にない猛烈な寒さで、雪の影響などもずいぶん心配しましたが、参加者の思いがとどいたのか、とても良い天候に恵まれました。今回の旅のコンセプトは、私たちの命の根源である食と健康について学び、平和の思想を学ぶことです。
 「青洲の里」ミュージアムでスタッフの方から花岡青洲についてお聞きしました。青洲はこの地に生まれ、1804年、世界で最初に全身麻酔を開発し、それまで手術が難しかった乳癌手術に成功するなど、多くの患者さんを救ったそうです。希望者は資料館や春林軒を見学し、昼食休憩には自己紹介をしながら弁当を囲みました。午後からは、紀ノ川農協の宇田篤弘組合長に我が国の農業問題について話を聞きました。今、日本に食糧事情は危機的状況にあるとズバリ指摘されました。自給率の低さ、農業従事者の減少、和歌山でも顕著な空き家、耕作放棄地の獣害、害虫被害の増加などの問題があるが、和歌山と農業に若者を呼び込む魅力ある取り組みも紹介してくださいました。普段はあまり聞けない内容に、多くの学びを得ることができました。講演の後、紀ノ川農協が経営する産直市場で新鮮な野菜などの買い物をして帰路につきました。
 毎回のことですが、初参加の人や実に久々に顔を合わす人など、会員の楽しみに応えるとても充実した交流の一日となりました。(事務局・野尻誠さんより)



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ブックレット紹介
 『石破政権の「戦争する国づくり改憲」と対決する』




●はしがき 小森陽一(事務局長)
●石破政権における改憲、軍拡政策の新局面と私たちの課題 渡辺治(事務局)
●石破「戦争する国」づくり改憲の危険な憲法論と安全保障観 小沢隆一(事務局)
(資料1)2018年3月25日自民党大会で決定された「条文イメージ(たたき台案)」
(資料2)2012年 自民党「日本国憲法改正草案」(抜粋)
(資料3)国政選挙における主要政党の比例得票率の推移、投票率の推移
(資料4)国政選挙における主要政党の比例得票数の推移
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 発行:「九条の会」 2025年1月27日
 頒価:1冊500円/10冊以上400円(2割引) 送料別途
 版型:A5判、84ページ
 申込:TEL:03-3221-5075 FAX:03-3221-5076
    メール:sppn3av9@hyper.ocn.ne.jp
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(2025年02月26日入力)
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