「九条の会・わかやま」 520号 発行(2025年03月07日付)

 520号が3月7日付で発行されました。1面は、総がかり行動実行委員会「19日行動」に700人 軍拡ではなく安心して暮らせるための予算を!、言葉 「国際水路機関」、九条噺、2面は、日本国憲法が目指す平和国家を実現しよう SNSを人々分断のツールにしてはならない 「九条の会・わかやま」事務局・南本 勲、書籍紹介 『自民党〝裏金〟事件 刑事告発は続く』、 「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」 今年も開催  です。
    ――――――――――――――――――――――――――――――
[本文から]

総がかり行動実行委員会「19日行動」に700人
軍拡ではなく安心して暮らせるための予算を!




 総がかり行動実行委員会は、2月19日夜、「軍事費ではなく暮らしに回せ!選択的夫婦別姓実現を!The END自民党政治2・19国会議員会館前行動」を行い、700人が参加しました。日本共産党の伊藤岳参議院議員、沖縄の風の高良鉄美参議院議員、社民党の福島瑞穂参議院議員があいさつ。韓国からの連帯メッセージが紹介されました。
 総がかり行動実行委員会の染裕之共同代表が主催者あいさつ。「予算審議の山場だが、与党が過半数割れの状況下で数の力で強行されるということになっていない。高額療養費の自己負担限度額の引き上げは、病気の方の負担を増やすものであり、凍結か白紙撤回しかない。物価高騰、子どもの貧困、インフラの整備など安心して暮らせるための予算にしていくことが重要だ」と強調しました。
 「金八」デモの西田照子さんは、「八王子で毎週金曜日に脱原発デモを行っている。環境省は除染しフレコンパックに詰められた放射性土壌(東京ドーム11杯分)をいっぱいになったからと、道路や農地、堤防などに再利用しようとしている。核廃棄物であり、集中管理が必要なのに全国に運ばれれば空気中に危険物が飛散することになる」と指摘しました。
 在日ビルマ市民労働組合のミンスイさんは、「ミャンマーが特殊詐欺の拠点になっているが原因はクーデター。軍備ではなくくらしが大事。どこの国の戦争も止めるためがんばろう」と訴えました。
 市民連合フェミブリッジの西山千恵子さんは、「塩漬けにされてきた選択的夫婦別姓がようやく動こうとしている。実現させたい。男女賃金格差、女性の貧困、性暴力などをなくしていきたい。3月は全国でフェミブリッジの行動が行われる。東京では3月9日に新宿駅東南口で行うので参加してほしい」と呼びかけました。
(憲法共同センターニュース2月20日号)

    -----------------------------------------------------------------------

言葉 「国際水路機関」

 トランプ大統領はメキシコ湾を「アメリカ湾」にすると1月20日大統領令に署名した。アメリカ大統領が「アメリカ湾」と言うだけで国際機関の承認なしで変更できるのか。1970年に設立された国際機関の「国際水路機関」(本部モナコ)がある。「世界の海運国の水路官庁間の協調」「水路業務に関する情報および資料の交換」「海図等水路図誌の国際的統一を促進する」を目的とする。「アメリカ湾」はアメリカが勝手に言っているだけで、「国際水路機関」の承認を受けたものではなく、国際的には認められない。
 後にも出て来るが、日本海の表記は「Japan Sea」だ。ところがトランプ大統領のアメリカ湾の表記は「Gulf of America」だ。これは直訳すると、「Japan Sea」は「日本海という名前の海」ということになるが、「Gulf of America」は「アメリカのものである(領有する)湾」ということになる。トランプ大統領はまさに自分のものにしたいということだ。
 「国際水路機関」と言えば「日本海呼称問題」がある。先にも述べたが日本海の表記は「Japan Sea」であるが、韓国は1997年に韓国が使用する「東海(トンへ)」に変更するように要求し始めた。これに対して、日本政府は直ちに日本海の正当性を伝えるとともに、韓国側の主張する「東海」には理論的、また歴史的にも根拠がない名称であることを理由に挙げて反対した。日本海呼称問題に対する日韓の対立は埋まらず、「Japan Sea」が単独表記されたまま現在も維持されている。
 ちなみに日本の著名な冒険家・植村直己が眠る北米最高峰のアラスカの山の名前は、アラスカ先住民やアラスカ州の人々の支持を集め「デナリ」(「偉大なもの」の意)とされていたが、「マッキンリー」に戻された。これは米国内問題だが、「マッキンリー」は、トランプ大統領と同じ共和党の第25代大統領の名前で、その名前を強調したかったのだろう。

    -----------------------------------------------------------------------

【九条噺】

 今回は梅の話だ。バラ科サクラ属の落葉高木(学名 Prunus mume)。果実は「実梅」として扱われ、未熟なものは有毒だが、梅干などに加工し食用とされることはご存知の通り▼今は天満宮に祀られている菅原道真は梅の花をこよなく愛し、901年、大宰府に左遷される時、〈東風(こち)吹かば/匂ひおこせよ梅の花/あるじなしとて春な忘れそ〉と詠んだ有名な歌がある。京都・北野天満宮には今1500本の梅があるとのこと▼梅は花もさることながら、果実が我々の生活に密着している。梅の生産量は全国の中で和歌山県が飛び抜けて多い。何と全国の6~7割を占める。産地の中心はみなべ町と田辺市だ▼一番有名な品種は、みなべ町で栽培が始まった「南高梅」だ。「南高梅」は他品種より栽培しやすく豊産性で果実品質も優れていたため、その後の梅需要の高まりとともに近隣の田辺市などに急拡大した。自家不和合性で、受粉樹がないと結実しないので、他品種を受粉樹として混植しているそうだ▼果実は非常に大きく種は小さい。果皮にほんのり赤みがさし、果肉は軟らかく、梅干や梅酒に加工される。収獲時期は6月。6月は収獲でみんなが忙しく、みなべ町議会も九条の会のスタンディングも中断だとか▼和歌山県は梅以外にも、みかんは有田を中心に全国1位で、柿も全国1位だ。桃は桃山町など全国5位だ。このように和歌山県は一級の果実の県なので、同時に平和な県の全国の一級でもあってほしい。(南)

    -----------------------------------------------------------------------

日本国憲法が目指す平和国家を実現しよう
SNSを人々分断のツールにしてはならない
「九条の会・わかやま」事務局・南本 勲


 次は2017年10月17日付の当会紙334号に書いたSNSに関する「九条噺」である。
  「毎日新聞は直近の世論調査で、10~30代の比較的若い世代で政治意識が保守化し、内閣支持率は40代以上の3割台に対して20代以下と30代は4割台だと指摘している▼ジャーナリスト・津田大介氏は、『スマホ、ツイッターの利用者が急増する中で、SNSの予測以上にネガティブな側面が目立つようになった。人を排除してはばからない極端な人だけがネット社会で大きい顔をしている。意見の多様性が抑圧され、信じがたい嘘が事実に勝る「ポスト真実」の時代を迎えている』『ツイッターは局地的なことを速報で拡散するには向いている。信憑性はともかく、強く短い言葉で「こうだ」と言い切る単純明快な情報がウケている』と言う▼氏は、『安倍さんを支持している、特に若い人たちに言いたいのは、多様な情報源を確保してほしいということです。ネットは便利だけど、本を読むことを大事にしてほしい。そして現地へ行くこと。ネットにも本にも書かれていない事実が現地にはあります』と▼勿論、SNSに罪はなく、便利なツールであることは論をまたない。要は、上手に使いこなすのも、踊らされるのも私たち人間だ。氏は、私たち一人ひとりが意識して、フィルターバブル(インターネットの検索エンジンにより、利用者が望む情報ばかりが選択的に提示され、望まない情報から遠ざけられ、思想的に社会から孤立する現象)の壁を打ち破っていかない限り、安倍さんのような政治は何度も登場しますよと警告する。(南)」
 今、津田大介氏が7年前に指摘していた状況が大きく広がっているのではないだろうか。
 24年7月の都知事選挙では石丸伸二氏が蓮舫氏より上の2位となった。石丸氏はどのような東京都をつくるかを訴えるのではなく、SNSを利用し名前を売ることばかりに専念した。11月の兵庫県知事選挙では、兵庫県議会議員の全員が不信任とし、当選はないと思っていた斎藤元彦氏が当選した。敗れた稲村氏が「誰と戦っているのか分からなかった」と打ち明けた通り前代未聞の「異様な選挙」だった。その主な原因は同選挙に無所属で立候補したN党・立花孝志氏が斎藤応援団を務め、「パワハラ報道はすべて嘘。元県民局長の自殺は斎藤氏にまったく非がない」とSNSで吹聴してまわる2馬力選挙だった。その結果、日を追うごとに「斎藤さんは悪くなかったんだ」と信じた若者などが斎藤氏の演説会に押しかけ、当選にまでなってしまった。さらに、立花氏はSNSなどで県議会の百条委員会委員だった竹内英明氏を攻撃し、家族も非常に怯える状況の中、「家族を守りたい」との思いからか、竹内氏を自殺にまで追い込んだ。
 別件では、ある国会議員をSNSで「能登半島地震の支援金を横領した」などという誹謗・中傷が行われているという報道もあった。SNSをフェイクを拡散して人々を分断するツールではなく、社会進歩の連帯を広げるツールとなるようにするためには、デマやフェイクを拡散させない対応をSNS運営事業者やプロバイダーに責任をもってやらせなければならない。
 SNSは仲間内のコミュニケーションや行事などの広報活動、ちょっとした意見表明などには便利なツールだが、わずかな文字数でどこまで表現できるのか。筆者は20~30歳代の7人の人に聞いたが、誰も紙の新聞を購読していなかった。SNSを見るだけで、正しい情報を得たと思い込むところに問題が発生するのではないだろうか。SNSを分断のツールではなく、励まし合うツールとして活用し合う社会をつくることが急務だと思う。

    -----------------------------------------------------------------------

書籍紹介 『自民党〝裏金〟事件 刑事告発は続く』



問題の根幹は「企業・団体献金の禁止」だ。抜け穴だらけの政治資金規正法「改正」や会計責任者の起訴、自民党石破政権の裏金議員処分では何も解決しないし、何も分らない。これで終わらせてはいけない。事件の背景をさらに追及、問題解決の筋道を提起する。巻末に事件の発端となった告発状を掲載!
第1部 自民党派閥の闇を照らす報道と刑事告発
第2部 裏金を一掃するためにも抜本的政治改革を
**************************************
著   者:上脇 博之
判   型:四六判 ソフトカバー 232ページ
定   価:1500円+税
発売年月日:2024年11月20日
出 版 社:㈱日本機関紙出版センター
      電話 06-6465-1254
      FAX 06-6465-1255
E-mail hon@nike.eonet.ne.jp
**************************************

    -----------------------------------------------------------------------

「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」 今年も開催

 「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」は、昨年5年ぶりに開催されましたが、今年も引き続き開催されることになりました。
 憲法記念日に「憲法」について考えるきっかけとしたいと、2014年より和歌山城西の丸広場を会場として開催されてきましたが、2020年に新型コロナウイルス感染症の蔓延という事態に見舞われて中止のやむなきに至り、以後、開催されていませんでしたが、昨年再開され、今年も開催されることになったものです。実行委員会は、是非多くの方に憲法記念日の一日、ご家族連れで足をお運びいただきたいと希望しています。
日時:2025年5月3日(土・祝)
   10:00~15:00
場所:和歌山城西の丸広場
下は2024年5月3日に開催された時の写真です。



    ―――――――――――――――――――――――――――――
(2025年03月06日入力)
[トップページ]