「九条の会・わかやま」 545号 発行(2026年05月08日付)

 545号(訂正版)が5月8日付で発行されました。1面は、「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」 開催、世界の大転換 激動の時代を読み解く 青法協憲法記念行事「憲法を考える夕べ」、九条噺、2面は、「平和のつどい ピース・カフェ」開催 田辺9条の会、憲法記念日に街宣とチラシ折り込み みなべ「九条の会」、朝日川柳紹介  です。
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「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama」 開催
今年も憲法の誕生日をみんなで祝う




 5月3日憲法記念日に和歌山城西の丸広場で「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2026」が開催され、雨が心配な曇天にも関わらず子供連れの市民らで賑わいました。参加者は、食べ物や体験など多くのテントを訪れ、中央舞台のブログラムを楽しみながら、憲法の誕生日を祝いました。





 中央舞台のプログラムは次のように多彩な内容でした。和歌山高校〈バンド演奏〉、朝鮮初中級学校〈民族楽器演奏〉、紀道〈創作ダンス〉、けん玉パフォーマンス、紙芝居「わかやまのくうしゅう」、強力翔〈手話ヴォーカル〉、和歌山琉風会〈エイサー〉、Crowfield〈バンド演奏〉、トンカラポンガ〈チンドン楽団〉、憲法ビンゴ、お菓子撒きでした。







 高市首相が改憲発議期待を口にし、平和憲法が岐路にある今こそ、憲法誕生の大切さをかみしめながら憲法の誕生日を祝うこの催しが一層大きな意味あるものになりました。(柏原)

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世界の大転換 激動の時代を読み解く
青法協憲法記念行事「憲法を考える夕べ」


小泉悠 氏

 4月28日夕刻、和歌山城ホールで青年法律家協会和歌山支部の「憲法を考える夕べ」が開催されました。
 国際安全保障論・ロシア軍事安全保障政策が専門の小泉悠氏(東京大学先端科学技術センター准教授)が、「世界の大転換」と題して以下のような内容を話されました。
 21世紀に戦争が続く時代が来るとは1982年生まれの私の学生時代には想像しなかった。先日ウクライナを訪問した。首都キーウは一見普通の生活と見えたが、頻繁に空襲警報がスマホに鳴る。滞在中4回も防空壕に避難した。また、夜にアパートの1室に50キロ爆薬を積んだドローンが命中して一家が全滅し、上下階や左右の部屋にも被害ということもあった。一方、イスラエルの爆撃が続くガザ地区は、衛星写真で見ると建物が無くなっており、町の輪郭も分からない更地状態だ。その他、ロシアによる2014年のクリミヤ占領、ウクライナ侵攻、アメリカのイラン戦争など、想像もしなかった戦争続きだ。世界の緊張が高まっている。緊張が高まる世界において日本はどうすべきか。また、緊張を高めているのは何処の国か。
 私が提案する日本防衛ドクトリンは、「①日本が脅威とならない。②日本と周辺への抑止力を」だ。抑止力を持ちつつ強国の弱肉強食論に立たないこと、そして日本にとっての脅威には抑止力を持つこと。抑止力が破れると、従属か戦争の犠牲が待つからだ。
 日本にとっての脅威は中朝露だ。中国は2080年代後半には米露と並ぶ核兵器保有数が見込まれる。ロシアはウクライナ戦争のため極東で兵員補充と合わせて戦略基地化(核兵器拠点化)を進める。三国の連携を深め、北朝鮮からロシアの弾薬の3分の1を積出し、中国からロシアへ情報機器・ドローンなどを輸出、北極海開発協力などを行っている。
 脅威に対して日本に求められる対応は、「撹乱(脅威への)」と「協力(対抗に役立つ)」だ。撹乱の内容は、防御力・迎撃力を強くして攻撃を断念させる拒否的抑止力や、無人化・長距離打撃など独自打撃力を含む。一方、協力の相手は、アメリカ(同盟)・パートナー国(韓国、台湾、フィリピン、豪州、カナダ等)・ユーラシア・インド等を含む。
 以上の講演に続く質疑の概要は以下の通り。
Q・ウクライナ戦争はいつまで続くか? A・プーチンの目標はウクライナの従属国化。ウクライナは応じず、10年以上を覚悟する人も多い。
Q・9条の立場と外交で戦争を止められるか? A・20世紀に戦争の違法化で戦争のハードルが上がった。平和外交の声を上げることは大切だ。ただし、エンジンブレーキで3割減速くらいか。対ソ連同盟のNATOと違い、ASEANは内部で外交により戦争防止している。
 以上の講演と質疑を通して、「9条守れ」と唱えるだけでなく、世界をリアルに見つつ、具体的に平和を守ろうと提起する運動が大切だと思いました。(柏原)

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【九条噺】

 「FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ2026」が6月11日~7月19日に、米国・カナダ・メキシコの共催で行われる▼今回はグループAからグループLまでの12グループで、各グループ4チーム、計48チームが参加する。日本はグループFで、オランダ、スウェーデン、チュニジアと戦う。各グループの上位2チームと3位の成績上位8チームの計32チームが決勝トーナメントに進み、ベスト16→準々決勝→準決勝→決勝と進む仕組みだ▼前回2022年のカタール大会は32チームの参加で、アルゼンチンがフランスを破り優勝した。日本は決勝トーナメントの1回戦でクロアチアにPK戦で敗退した。しかし、グループステージEで、ドイツとスペインを破り、世界の注目を集めた▼先日の国際親善試合、3月29日にはスコットランドに、4月1日にはイングランドに何れも1対0で勝利し、今や日本はアジア一番のチームと評価されている▼26年4月現在のFIFAランキングは1位フランス、2位スペイン、3位アルゼンチン、4位イングランド、5位ポルトガルで、日本は18位だ。親善試合だったが、4位のイングランドに勝ったのだから、本番では是非これらのチームを追い詰めてほしい▼ところで、先般のWBCはネットフリックスが全47試合を独占配信し、日本ではNHKや民放TVで観戦が出来なかった。今回はそれはないとは思うが、その点にこそ世界のファンの声を大きくしなければならない。(南)

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「平和のつどい ピース・カフェ」開催
田辺9条の会




 3月14日、土曜日の昼下がり、古い公民館を改修したレトロな雰囲気漂うカフェ「ララ・ロカレ」で、ピース・カフェを開催しました。参加者は約30名でした。第1部では本会会員の町田尚志さんが写真を交え、「40日間、東欧を旅して~ポーランド・チェコ・スロバキア~」と題して話されました。第2部のフリートークでは、テーブルごとに町田さんのお話の感想や、昨今気になっていることなどを、お茶をいただきながら自由に話し合いました。
 第1部は、第二次世界大戦博物館、ワルシャワ蜂起博物館、スロバキア民族蜂起博物館、アウシュビッツビルケナウ強制絶滅収容所を見学してきたお話でした。それぞれの戦争博物館の展示物からは、戦争によって人が人間性を失い、力の強い立場に立つことで自分と同じ人間をどこまでも蹂躙できてしまう人間の怖さ、危うさ、もろさを改めて感じました。第1部の締めくくりに町田さんは「被害者側は何年経ってもその記憶を忘れない。戦争博物館を通して、二度と侵略に屈しないという思いを感じた。では、先の大戦で少なからず加害者の側面をもつ私たちの国は何ができるのか。過去の反省の上に立ち、9条を守っていくことが私たちの責務ではないか」と話されました。
 第2部のフリートークでは、参加者のみなさんから次のような声がありました。「トランプ氏が始めた戦争に日本が巻き込まれていくのではないかと不安になる」「いつもNOがはっきり言えない日本。今こそ存在感を発揮して欲しい」「9条の会には若い人がいない」「どうやってつながっていけばいい?」…等々。
 何でも自由に話せるこのような機会を持つことが大事だと思ったあっという間の1時間半でした。(会の木川田道子さんより)

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憲法記念日に街宣とチラシ折り込み
みなべ「九条の会」




 5月3日の憲法記念日に、みなべ「九条の会」では毎年宣伝カーによる宣伝行動とチラシを作成し新聞各紙に折り込む取り組みをしています。
 今年の宣伝行動では、現在世界各地で力による現状変更が試みられ、再び軍拡の波が押し寄せていることの危うさに対して、憲法9条が掲げる徹底した平和主義は、現実離れした理想ではなく、人類が生存し続けるための極めて現実的で勇気ある選択肢であること。また、改憲の動きに対して、4月から九条の会など6団体が提起した「憲法9条改悪に反対する請願署名」への協力を訴えました。
 今年のチラシには、みなべ「九条の会」の生みの親でもある本多立太郎氏の結成総会時のメッセージと、戦時中に子ども時代を過ごしたお二人の憲法9条への思いを、以前に出したチラシから再掲しました。
(会の井戸保さんより)

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朝日川柳紹介
「時は来た」護憲の大義守れ 今

上記は当会紙の読者、和歌山県在住のHさんの作で、朝日新聞川柳欄(全国版)に掲載されたものです。ご本人の了承を得てご紹介します。

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(2026年05月06日入力)
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